こんにちは、10年後にFIREをめざす経済ライター・ヒラノです。
- 仕事のストレスや疲労が大きすぎて、60歳、70歳までずっと働き続けていくのが不安
- 労働時間を減らして、なるべく若いうちに家族と一緒に趣味の旅行を楽しみたい
- リタイアやセミリタイアには興味あるけど、具体的にどんな手順で始めたら良いか分からない
私もライター業界の深夜労働、長時間労働のつらさを現在進行形で味わっているので同じ気持ちです。
ただ、正しい方向性を理解しないまま投資を始めてしまうとFXや投資詐欺にだまされて大きな借金を背負ったり何年間も遠回りしてしまいかねません。
この記事では、約10年でサイドFIREを目指す経済ライターのヒラノが、毎月約19万円を投資するにまで家計を改善していった経験からFIREの具体的なステップ。
そして、今後のリタイアに向けた投資戦略について解説していきます。
具体的な段階ごとにとるべき対策が分かるので、最短でFIREに取り組むことが可能になります。
FIREとは「Financial Independence, Retire Early(経済的独立と早期リタイア)」の頭文字を取った米国発のムーブメントです。倹約と投資、副業などを組み合わせて、通常よりはるかに早い会社員リタイアを目指す手法です。米国ではIT企業などに勤務している高収入層の人々中心にFIREを実現しています。
FIREが何なのかまずは詳しく知りたい方はこちら。夢の早期リタイア生活「FIREムーブメント」とは何か?
どうやってFIREを実現するのか。結論から言います、この5ステップです
①自分のFIREレベルとFIRE時期の現状を把握しよう
②支出の最適化(倹約)をします
③削った支出を投資に回す仕組みを構築します
④スマホアプリで家計を監視しながら、倹約、投資を維持
⑤副業や事業にチャレンジしてFIRE達成を短縮させます
自分の「家計レベル」とFIRE時期の現状を把握しよう
まず、自分の家計の状況「家計レベル」を把握しないといけません。レベルに合わせた対応が必要です。
- レベル0 良くない借金がある
- レベル1 借金はないが家計が把握できていない
- レベル2 家計は把握しているが、生活費が高い
- レベル3 生活費が抑えられて家計管理できてる
- レベル4 FIREや投資について学んで、FIREに向けた投資の仕組みと心の準備ができている
- レベル5 副業などで収入を増やして投資資金UP
- レベル6 FIRE後の資産維持や税金、FIRE後の暮らし方などの準備をする
- ゴール FIRE達成
まず、自分の家計の状況について知らないと何も始まりません。
- 0 良くない借金がある → 家計改善して返済を優先
- 1 家計が把握できていない→アプリやレシートで家計把握を優先
- 2 生活費が高い → 固定費カットや節約術を実践して生活費を下げる
- 3 家計管理はできている → FIREの理論や投資手法について学んで投資継続の仕組みを作る
- 4 FIRE学び終えた → 副業などで収入を増やして投資資金UP
FIREでは、年間の生活費の25倍の金融資産を作るというのが目安だと考えられています。
これは、金融資産の安全な取り崩し率がリタイア時の資産の4%にすれば、30年後も95%の確立で資産が0になっていないという米国での資産運用の研究から想定しています。
生活費の25倍の金融資産を4%で取り崩すと、ちょうど生活費と同じになりますよね。
この取り崩しのルール「4%ルール」について、詳しく知りたい方は、【トリニティ・スタディーとは】FIREするための4%ルールとリスク対策をご覧下さい。
例えば、生活費が毎月15万円の方は4500万円です。
毎月の生活費(15万円)×12カ月×25倍=4500万円
生活費だとちょっとカツカツになるので、手取りで計算するパターンもあります。
簡単にFIREをシミュレーションできる計算機をブログ内に作りました。
「レベル0」や「レベル1」「レベル3」の方も、試しに計算機使って見て下さい。実際リタイアできるかもと思えば、モチベーションもアップします。
いかがだったでしょうか?結構、つらい試算結果が出たんじゃないでしょうか。
でも大丈夫です。生活の質を下げないように支出を点検して、生活費を可能な限り削って行く方法を一緒に考えてみましょう。
一応、つらい結果は何かの記念にスクショでもしておきましょう。
なぜこんなにセミリタイアまで時間がかかってしまうのか?
いえいえ。
実は給料の云々より、手取りに対する投資の割合が重要なんです。
そして、だからこそ支出の最適化(倹約)が必要です。
支出を最適化する(倹約する)
あなたのセミリタイアを手っ取り早く超加速させる方法、それは固定費カットです。
固定費は要は毎月お金かかる(サブスクリプション)系の費用のことです。
固定費のカット
無駄な毎月の支払い「固定費」を削る。 例えば、こんな無駄な固定費を削って行きます。
【家計の最優先見直し項目】
スマホ、家賃、保険、車、スマホのアプリ、新聞代、雑誌代、定期購入(アマゾン定期便など)、スポーツクラブ
電気をこまめに消したり特売を探したりといったケチケチ節約は、かかる時間の割には、家計へのインパクトは大きくありません。
食事やお酒、タバコ、お菓子などは習慣の面があるので、ある程度の努力が必要になってきます。
その点、↑の固定費見直しは一回やってしまえば、あなたがまた契約しない限りはずっとお金を節約してくれるので、ある意味「自動」で節約してくれるから効率が良いのです。
固定費削減では以下のチェック項目で見直して行きましょう。
□ドコモ、KDDI、ソフトバンクの大手キャリア使っていませんか?格安SIMに乗り換えましょう。2〜3時間ぐらいでできます。
□家賃の目安「単身で手取りの25%、家族で20%」を大幅に超えていませんか(都心だとやむを得ず高い場合があります。でも30%超えはかなり高い)
□養う子どももいないのに生命保険に入っていませんか?
□貯蓄が十分にあるのに医療保険に入っていませんか?
□使っていないアプリにお金を払っていませんか?
□新聞代は楽天証券の口座開設で「0円」にできます。
□雑誌代は図書館を有効活用することで「0円」にできます。
□その定期購入惰性になってませんか?(ちなみに健康な人にとってほとんどのサプリは不要です)
□そのスポーツクラブ、月何回行けてますか?
細かな固定費見直し方法の詳細については、以下のページで細かく解説しています。
一度削っても、そのお金、すぐになくなります。簡単に他の所で使ってしまいます。手元にお金があるからちょっと飲み会増やしたり、高級なもの食べたり・・・。
そんな失敗が私にもありました(遠い目)
削った固定費を「投資」に回す
給料日の直後に、投資に振り分けたいお金を、生活費の口座から証券会社の口座に移します。
「先取り貯金」なんて呼ばれる方法です。ただ、節約したい方は別口座でも良いですが、FIREしたい方は証券口座に入金しましょう。
あなたの貯金が生活費6カ月分以下の場合は、何かあった時には貯金も始めましょう。例えば、5万余裕があったら2万は投資に3万は貯蓄になどでもOKです。病気やけが失業などに対応できるよう6カ月程度の現金は必須です。
おすすめの証券口座は楽天証券かSBI証券です。
どっちも100点ですが、新聞代を浮かせる節約方法もできるので、まずは楽天証券から開設しましょう。
楽天の場合は、クレジットカードで積立をすると、ポイントが年間60万の投資で6000円付くので、クレジットカードが苦手な人以外はクレカ積立の一択ですね。
SBIを使う場合は、最初は手動で振り込んでもいいですが、給料日直後に自動引き落としを使って入金するのが楽です。
こういうのはなるべく自動化しておくと継続できます。
人間誰しも弱い心を持ってます誘惑に負けて使いすぎる自分から自分のお金を守る!
使い込みを防ぐために、これが大事です
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)を買う
投資商品は何を買うべきか。
スタートはeMAXIS Slim 米国株式(S&P500)が手数料も安く利回りも期待できるため早期リタイア、FIREを実現するためには最適です。
他にも同じレベルで素晴らしい、ETFや投資信託は、とりあえずスタートして、馴れてきた後に学んでいけばOKです。
家計見直し後、FIRE(リタイア)はどれぐらい短くなった?
さて、固定費カットと、投資環境の整備、お疲れ様でした。
ここでもう一度、あなたのFIRE達成(リタイア達成)時期のシミュレーションをしてみましょう。
どうですか?
FIRE時期がかなり短縮されてませんか?
おめでとうございます。
もっとマニアックにやりたいという方にはGoogleスプレッドシートも用意しました。必要な方はこちらもご活用下さい。自分のGoogleドライブにコピーを作成して作ります。
ただ、FIRE計算機も、こちらのGoogleスプレッドシートも人生の3大出費イベント「教育」「住宅購入」「老後資金」について想定していませんのでご注意下さい(FP資格を学びながら、ゆるゆると更新する予定でいます)
スマホアプリで家計を監視しよう
一度、固定費を削って家計を少なくしても、気を抜くとすぐに家計はもとに戻りがち。
家計の異常を察知し、増えていく投資を見ながらニヤニヤするために家計管理アプリを入れましょう。
一番良いのは、「マネーフォワードme」です。月額480円、(年間だと5300円)かかりますが、圧倒的に便利で、自分の家計を把握することができます。
カードやQRコード決済などごとに出費する科目を決めておけば、ほぼ自動で判定して「食費」「生活費」「書籍」など科目も分けてくれるので、圧倒的に便利です。
マネーフォワード ME – 人気の家計簿(かけいぼ)
Money Forward, Inc.無料posted withアプリーチ
ぜひ、こういうアプリは活用しましょう。
副業で投資への入金を増やす
FIRE計算機でシミュレーションした時点で気付いたかもしれませんが、FIRE(リタイア)への道は結構長いです。
おそらく10年以上かかる方もおおいのではないでしょうか。
ここからさらに加速させるためには手取りから投資に回す「投資率」を高める必要があります。
FIRE計算機でもグラフが出ていたと思いますが、投資率が6割超で、10年ほどでのFIREが可能になります。
投資率(貯蓄率)ごとのFIRE達成年数の推移
引用元のこの本、おすすめなので、是非読んでみて下さい。
固定費以外の節約
6割超という結構ハードルの高い投資率を実現するためには、方法は2つです。
固定費以外でも鬼の節約をする。
書籍は全て図書館で借りて基本買わないとか、食事は完全に自炊にして、外食しないなど、ある種、仙人のような生活です。
でも実現は可能です。
こうした仙人的節約術も私も学びながら、ブログで書いていこうと思います。
仙人ルート以外の「副業」ルート
もう一つ別ルートとして、副業をして投資への入金力を高める方法があります。
私も現在、このブログ(まだ収益化していない)と、せどりという2つの副業をすることで、毎月の入金額を2~5万円ぐらいの幅で増やしています。
わずか数万円の差ですが、この数万円の差が、FIREできる年数をはるかに早めてくれるのです。
副業についても、このブログでその実践と方法を紹介していければと思っています。
まとめ
10年で仕事を辞めてFIRE(早期リタイア)するための道筋、いかがだったでしょうか。
ヒラノもこの道筋でFIREを実現してみせます。最後に流れを振り返ります。
①今のFIRE達成年齢を把握します
②支出の最適化(倹約)します
③削った支出を投資に回します
④スマホアプリで家計を監視しながら、倹約、投資を維持
⑤副業や事業にチャレンジして投資スピードを加速させます
道のりは長いです。副業×仙人的節約を足し合わせても10年近くはかかってしまう可能性が高いです。でも、頑張りましょう。自由になる日を目指して。