- 家族がFIREに理解・協力してくれない
- 家族にお金の話ばかりしている、と言われる
- 家族にケチケチしたくない、と言われる
- 投資を怖がって、家族が預金しかしない
- 今、お金を使わないで死んだらどうするの?と言われる
夫や妻、家族との間で、こんな不満を持っていたりしませんか?こうした悩みにどう答えを出すのか。
私自身、FIREを目指してから、1年以上家族の理解が得られず悩んできました。
まだ、すっきりとした解決はしていません。ただ、自分の価値観にどう向き合い、その目標を家族と共有するのか、それともしないのか、悩み失敗した経験値が豊富です。
みなさんがFIREを目指す際に発生する家族問題について、事前に知って心づもりしておけば対処も楽です。こういう事例もあるというこで、参考にしてみて下さい。
私の現時点での結論です。
未婚の場合
- FIREを目指すならFIREを目指している人を探して結婚しよう
- 価値観が共通になりそうな所で出会いを求めよう
- 相手と自分の価値観をきちんと理解しよう
- 少なくとも家や車、教育費について金銭感覚や価値観の近い人と結婚しよう
- 結婚前からきちんとお金の話・将来の話をしよう
既婚の場合
- 相手と自分の価値観を知って、同じ点、違う点を洗い出そう
- 自分の目標について、相手にきちんと説明しよう
- 相手の目標をきちんと聞き出し、目標のすり合わせをしよう
- じっくり話し合って目標に合わせて「夫婦の価値観」を作ろう
- 自分の利益にならないことは、家族でも協力してくれない。厳しい節約よりもまず、FIREのメリットを実感してもらうおう
- FIREにとって致命傷になる住宅購入、車購入、保険に関する考え方だけはきちんと議論しよう
- 家族とは言え、相手の価値観を変えるのは難しいと理解し、最悪の場合は、淡々と一人でFIREの道を目指そう
価値観の合う人と出会おう
夫婦FIREは価値観すり合わせが重要
根本的な問題なのですが、FIREは「Financial Independence, Retire Early(経済的独立と早期リタイア)」というぐらいなので、早期リタイアを皆さん目指していると思います。
早期というと、何年ぐらいでしょうか。10年でしょうか、20年でしょうか。収入に対する投資率を高めなければ、達成は困難です。
甘めも目標ですが収入の25倍の金融資産を作ることをゴールとします。
利回り5%で運用しながら積み立てたとして、収入の4割超の投資で20年ほど、収入の6割超の投資で10年ほどでFIREが視野に入ってきます。
3割ぐらいで25年かかります。30歳に始めて55歳でようやく達成する計算です。全然、アーリー(早期)リタイアではありませんね。
やはり、早期という以上は4〜6割の投資率を目指したい訳ですが、問題は、この4〜6割の投資率というのが結構ハードだということです。
毎日のように夕食で外食したり、好きなものをどんどん買ったり、不要な保険に入ったり、マイホームを買ったり、車を買ったりするとすぐ達成困難になる数字です。
年収が数千万円の超高収入世帯以外は、自炊をしたり、マイホームはやめて賃貸にしたりなど、どうしてもパートナーの協力が必要になってきます。
だからこそ、結婚前の人にはきちんと金銭的な価値観のあう人と出会ってほしいですし、付き合っている時からこうしたことについて話し合いをしてほしい。
どこで出会うのか
youtuberの両学長の開催しているリベシティといったコミュニティに入ると、共通の価値観を持った人と出会いやすいかも知れません。
最近、婚活のツールとしてよく使われているマッチングアプリ内でも、両学長ファンが勝手に作っているコミュニティやFIREコミュニティもあるらしいので、そういう所で出会うとFIREへの理解もありそうです。
そうした所以外で出会う場合は、相手の金銭感覚を聞くのは不可欠かと思います。しかし、中には気に入られようとして嘘をつく人も。
私の友人の女性は「それなりに貯めている」という言葉を信じて結婚したら、ほぼ貯金ゼロのひどい家計状況だった、という不運に見舞われてました。
人はコントロールできない
価値観の違いはトラブルのもと
価値が合わない人との生活にはストレスが伴います。重要なのは相手と自分を同一視しすぎないことです。
「きっと分かってくれるはずだ、相手こうするべき」。
こうした考え方に陥ると、家庭生活はストレスでしかありません。
私は衣服に全く興味がなかったため、相手の衣服に関する支出に不満を持ちケンカになってしまうことがありました。
今振り返るとなんと馬鹿なことをしたのかと思います。
また、FIREや貯金に役立つと言われる夫婦のサイフを共通にして、家計を管理することですが、妻は干渉されるのを嫌がったため、我が家では実現できませんでした。
未だに夫婦別サイフのまま家計を管理してます。結婚するとこうした些細なことでもケンカになります。
そもそも人はコントロール不能
そもそも家族とは言え別の人格です。
皆さん、子どもの頃、勉強などで親に口うるさく言われて、めんどくさく感じたりしたことはありませんでしょうか。
私も妻に「倹約」についていろいろ話しすぎて、ケンカの原因になりました。
将来自分のためになることでも、人は他人に言われるのは嫌なんです。
FIREがいくら、あなたや家族の将来の生活を豊かにするものだったとしても、人から言われてはやる気が起きません。
人は「支配」からは「自由」になりたくなるモノです。たとえその先にリスクがあろうとも。
なので、私たちにできることは限られています。
- 一緒に過ごす人を自分で選択する
- 共に暮らすのが困難な人とは離れる
- 家族に対してFIREの魅力や、自分の目標など情報を共有し、気づきを与える
- FIREの目標をより低めのサイドFIREなどに下方修正する
の3つぐらいです。
いずれも、コントロールできているのは自分の行動だけですね。
FIRE既婚者の「家族問題」への対処法
相手に気づきを与える
相手に(うざがられない範囲で)FIREに魅力や目標などの情報を共有していきます。
相手がその情報でFIREにはまればラッキーですが、はまらずとも特に気にしないという心持ちが大事です。
こうした時に投資で得られた「配当」を使ってプレゼントをしたり、外食をしたり、いかに投資が素晴らしいモノであるかを、さらっと伝えます
ポイントはしゃべりすぎないこと。
例えば
という風な感じです。間違っても自分からしゃべってはいけません。相手の関心が出てきて、質問が来て始めて語り始めることが重要です。
同じ情報でも、自分が聞いて得た情報と相手から一方的に説明された情報では、受け入れ方が違います。
お別れも選択肢
既に結婚していて、相手と絶望的に金銭感覚が合わない場合、特に相手の浪費癖や借金癖が激しい時には、子どもがいない場合、お別れも視野に入れましょう。
多少の無駄遣い程度ならともかく、浪費癖、借金癖のある人と家計を一緒にして、FIREを目指すのは困難です。
こうした人たちとお付き合いしている限りは、FIREなんて、相当の資産家以外は不可能です。
自分の高すぎた目標をサイドFIREなどより資産額が少なくても達成可能なものに下方修正するのもありです。
関係を解消するのか、自分のFIREの夢を諦めるのか、下方修正するのか、よくよく考える必要があるかも知れません。
おひとり様FIRE
離婚まで行かずとも、別の選択肢もあります。現在多くの人が共働きをしています。
少なくとも子どもが生まれるまでは、夫婦別家計という方も多いのではないでしょうか。
この機会をうまく使って、自分がコントロールできる自分の収入の範囲で、FIREを目指す方法「おひとりさまFIRE」を私はおすすめします。
私自身も共働きの家計ですが、それぞれ自分の資産を管理していています。私は自分の収入の範囲で積極的に投資を行う「おひとりさまFIRE」を実践しています。
結婚するタイミングにも寄りますが、結婚から子どもができるまで、人に寄っては5年ぐらいは時間があるはずです。
その5年を全力でFIREに向けた投資に充てるのです。
5年間収入の4〜6割を投資すれば、子どもができて投資のスピードを緩めても、既にかなりの規模の資産ができていることになります。
子どもが生まれて以降の教育資金や妻が子育てしている間に不足する支出で今までのように投資は難しくなるはずです。
そのためにも、独身時代、結婚直後の共働きの投資チャンスを逃さないようにしましょう。
まとめ
いかがだったでしょうか。今回は、FIREする上で逃れられない家族問題についてでした。
最後に今回の記事のまとめをして振り返りましょう。
未婚の場合
- FIREを目指すならFIREを目指している人を探して結婚しよう
リベシティなど価値観が共通になりそうな所で出会いを求めよう - 少なくとも家や車、教育費について金銭感覚や価値観の近い人と結婚しよう
- 結婚前からきちんとお金の話・将来の話をしよう
既婚の場合
- 相手が浪費癖や借金癖があるなど絶望的に価値観が合わない場合は話し合いをし、難しければお互い別の道を歩む選択も視野に入れよう
- 自分の利益にならないことは、家族でも協力してくれない。厳しい節約よりもまず、FIREのメリットを実感してもらおう
FIREにとって致命傷になる住宅購入、車購入、保険に関する考え方だけはきちんと議論しよう - 家族とは言え、相手の価値観を変えるのは難しいと理解し、最悪の場合は、淡々と一人で「おひとり様FIRE」の道を目指そう
- 「お一人様FIRE」の投資チャンスは独身時代と結婚直後の共働きタイミング
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