こんにちは、10年後にFIREを目指す経済ライター・ヒラノです。
- 早期リタイア興味はあるけど、元々、お金持ちじゃないと無理でしょ?
- 早期リタイアしてみたいけど、いったいいくら必要なのかよくわからない
- 25倍の金融資産が必要って聞いたけれど、何の25倍?
FIRE(早期リタイア)に興味ある人の中にも、こんな感じでモヤモヤしている人いませんか?
実際にいくら必要なのか分からなければ、目標の立てようもありませんし、モチベーションも沸いてきませんよね。
結局、いつまでも行動に移せないなんてことになりかねません。
今回、経済ライターで、2032年のFIREを目指し、全力投資しているヒラノがFIREや海外のシミュレーターも参考にして、FIREの目標額を計算できるシミュレーターを作成しました。
さて、このブログで公開しているFIREシミュレーターは2つです。
WEBに生活費や手取り、支出などを入力するだけで計算できる「WEB簡易版シミュレーター」(以下、WEB簡易版シミュレ〇ーター)- 「Googleスプレッドシート詳細版シミュレーター」(以下、スプレッドシート詳細版シミュレーター)
最初に結論から言います。
- ざっくり目標知りたい人は「WEB簡易版シミュレーター」を使って下さい
- 子どもの教育費などライフイベント含めて、詳しく知りたい人は「スプレッドシート版FIREシミュレーター」を使って下さい。
- FIRE目標は生活費の25倍「生活費FIRE」項目を見て下さい。ただ、人生さまざまなリスクがあるので「生活費FIRE+α」を目標にした方が安全です
まずは、ざっくりといつごろFIRE(早期リタイア)できそうか知りたい方はWEB簡易版FIREシミュレーター(以下、WEB版に略します)を使ってみて下さい。
とりあえず試したいという人のために一旦、リンク貼りますね
現在簡易版FIREシミュレーターは不具合で工事中です。ご了承ください。
そして、次にGoogleスプレッドシート版シミュレーターです。
マイクロソフトの「エクセル」って表計算ソフトご存じですよね。
Googleスプレッドシートは、Google社版の「エクセル」です。
WEB上で共有が簡単なのが特徴です。テンプレを自分のGoogleドライブにコピーを作成して作ります。
こちらは、詳細にいつごろFIRE(早期リタイア)ができそうか知りたい方は使って下さい。
こちらも以下、「スプレッドシート版」と略します。
使う前に大事なプライバシーについて
データは保存されません
スプレッドシート版は、ご自身のドライブに保存されたものに入力するので、当然ですけれど私からは見ることはできません。ご安心下さい。
WEB版シミュレーターの解説
WEBシミュレーターで分かること、使い方
ざっくりとFIREの目標金額が計算できます
ざっくりとFIREの達成年齢が計算できます
ざっくりと、投資率(貯蓄率)を変更した時の達成年齢の変化が分かります
さて、次は使い方です。
入力項目は以下の10項目です。
①今年の年齢(満)→誕生日後の年齢を入れて下さい
②毎月の手取り →給与の額面ではなく、税引き後実際に振り込まれる額の方を入力して下さい
③毎月の生活費 →生活費を入力してください
④毎月の投資額 →投資可能な額を入力して下さい
⑤ボーナス手取り(夏冬) →額面ではなく、税引き後、実際に振り込まれる金額の方の年間の合計を入力して下さい
⑥年間イベント費用→旅行や誕生日、クリスマス、家電購入、自動車税、冠婚葬祭など一時的な出費がどれぐらいか考えてみて、入力してみてください。よく分からない人は40万〜100万ぐらいの範囲で適当に入力してみて下さい
⑦ボーナス投資額 →ボーナスで年間イベントをまかなったと考えて、残りで投資にどれぐらい回せそうか考えて入力してみてください
⑧これまでの投資額 → 既に投資がある人は入力。ない人は「0」のままでOK
⑨想定利回り →インデックス投資をする人は5〜6%、高配当株投資の人は4%。なんだか分からんという人はいじらなくてOK
⑩配当生活時想定利回り → これもそのままでOK
結果の見方
以下の様にFIREの達成年齢が示されます。
FIREでは、金融資産を4%の運用した時に、生活費をまかなえる状態のことを「FIRE達成」と見なしています。
何をもってFIREを達成したかちょっと曖昧ですよね。
なので、WEB版では、生活費をまかなえる状態を「生活費FIRE」、手取りをまかなえる状態を「手取りFIRE」と明確化しました。
生活費FIREでは、投資の利回りだけで生きていくのには困らない状態が達成できていますが、全く働かないというのはちょっと難しそうです。
実際には、配当などの投資の利益にも税金がかかりますし、社会保障費、国民年金などの支払いもあるためです。
週5日勤務の生活からは離脱はできそうです。
ギグエコノミーや個人事業を使って、週4や週3など労働時間を減らして、自分や家族との時間を大切にしながら暮らす「サイドFIRE」と呼ばれる手法は「生活費FIRE」でも実現可能です。
手取りFIREであれば安心してFIREできる水準ですが、費用が多額に上ってしまいます。
実際には手取りFIREと生活費FIREの間の間ぐらいに安全なFIRE達成数字があるとヒラノは考えています。
実際、2019年に30歳でFIREされた三菱サラリーマンさん(ペンネーム:穂高唯希さん)のFIREされた際の金融資産も7000万円とのことでした。
それぞれ家庭の条件も異なるため、WEB版では厳密に個々のFIRE達成金額を見ていくのには限界があります。
家を買ったり、子どもを私立の医学部に入れたり、子だくさんで教育費がかさむなどがあると資産は目減りしてしまうので、そうした点を考慮していない所も注意が必要です。
詳しくFIREのシミュレーションがしたい
ライフイベントもきちんとシミュレーションしないと危険
WEB版はあくまでざっくりとした数字です。
特に20代で未婚の方や夫婦2人暮らしで、子どもの居ないDINKsの方には、これから出産、教育など大きな出費(ライフイベントと言います)が待ち構えています。
- 結婚費用約467万円(結納・婚約から新婚旅行までご祝儀は含まず)
- 教育資金約1049万円(高校まで公立で、大学だけ私立の場合)(結婚費用は「ゼクシィ結婚トレンド調査 2018年」より、教育資金は文部科学省「子供の学習費調査(平成28年度)」、「私立大学等の平成29年度入学者に係る学生納付金等調査結果について」より)
こうした出費についてちゃんと想定できていないと、本気でFIREするのにはちょっとリスクが高すぎますよね。
教育費などの計算がめんどくさい方、安心して下さい。
こうした、人生の大きな出費(ライフイベント)も含めてFIREをシミュレーションできるように、「スプレッドシート版」を作りました。
お願いごと
無料なんです(笑)
その代わりと言ってはあれですがお願いがあります。
このシミュレーターがいいな!と思った方は、SNSやブログでご紹介頂けると嬉しいです。
ご紹介の際はこのブログページのURL自体を貼って頂けると、シミュレーター更新のモチベーションが上がります。
スプレッドシート版シミュレーターでできること
スプレッドシート版でできることを見ていきましょう。
- 子どもの教育費(公立or私立の選択可)や結婚、出産費用、住宅ローン、自動車購入費、自動車維持費などの人生の大きな出費を含めたFIRE時期のシミュレーションができる
- つみたてNISAやiDeco、インデックス投資、高配当投資など個々の投資別に利回り想定、投資金額の設定が可能
- 家計状況を詳細に入力することで、ギリギリ生きていける「基礎生活費」が分かる
- ギリギリ生きていける「基礎生活費」をまかなえる金融資産、基礎生活費FIREの目標額と達成年齢が分かる
- シミュレーションを保存して自分用にアレンジできる
スプレッドシート版の限界点
- ライフイベントはその他もたくさんあり漏れがたくさんあるので、正確とは言いがたい
- あくまで個人で作っているものなので、精密なシミュレーションとは限らない
- 人生はシミュレーション通りに行かない。家族が病気になったり、相手が失業したり、子どもが突然医者を目指したり、人生は驚きの連続かもしれません
スプレッドシート版の使い方
スプレッドシート版のはじめ方(PC編)
スプレッドシート版は、使い方にちょっと工夫が必要です。
今、URLを貼り付けているものはテンプレなので、皆さんが直接入力することができません。
一度、ご自身のマイドライブにコピーを作成していただく必要があります。
スプレッドシート版のはじめ方(スマホ編)
スマホはPCとははじめ方が異なります。
まず、右上のメニューボタン「・・・」をタップ。
次に「共有とエクスポート」をタップ、そして「コピーを作成」をタップします。
そうすると「コピー〜FIRE計算シート テンプレ」というファイル名前で作成されます。
このコピーされたファイル側に入力していきます。
入力項目が多いので土日とかにPCからゆっくりと見た方がいいかもしれません。
スプレッドシート版の使い方
簡易入力はWEB版と中身は同じです。
「詳細入力」と「ライフイベント」の2つのタブに入力します。
投資手法ごとの利回り想定や家計、大きめのライフイベント3つに対応したシミュレーションを作ることができます。
収入、家計の支出、その他ライフイベントの設定、ちょっと項目多いですが、頑張って入力してみて下さい。
全ての入力のためには、30分から1時間ほどかかると思います。
土日などにPCでじっくりと取り組んでみてください。
今回のメインは教育費の反映です。
幼稚園から大学院まで私立、公立の選択でそれぞれの教育費を反映して、FIREの達成時期を算出します。
↓のような感じでグラフで出てきます。
ぜひ使ってFIREのシミュレーションしてみてくださいね